2009年11月22日日曜日

GoogleのChromeOS、ビルド挫折の記録

まだ上手くいってないものの、ビルドに必要な情報を日本語でメモした内容。 Ubuntuは入れてないので、Debian lennyで挑戦中。
OSの構築
http://sites.google.com/a/chromium.org/dev/chromium-os/building-chromium-os/build-instructions

……の適当な和訳になります。
勝手に番号をつけてしまっていますが、大体以下のような手順。
青字で、個人的なメモが付け加えられてます。
前のページ同様、情報は更新され、ビルドの方法も変化していく可能性があります。

私の現状:ログイン後マウス、キーボードの反応がない
または、マウスカーソルが動いてもクリックに何の反応もなかったり



1 前準備
1.1 シンボリックリンクの作成
1.2 構築環境の準備(レポジトリ?)
1.3 chrootで入る構築環境を作る

2 構築
2.1a chromiumを作る(おまけ)
2.1b chromiumをダウンロードする
2.1a,bはどちらか一方のみ必要。aで自分でビルドするか、bでバイナリをダウンロードする。
2.2開発のための準備 (ログイン用アカウントということで、作成を推奨したい)
テストのためのセキュリティの低いアカウント
(共同で使えるアカウント、パスワードの作成)
一人で独自の開発をしない人は必要なし?
2.3 パッケージのビルド
2.4 イメージ作成
2.5 USB メモリにインストール
ブート可能なイメージであり、HDDにインストールしたい場合もこの中から行う。
2.6 ハードディスクにインストール
USBでブートした状態からインストールする様子です。HDDがまっさらになる可能性あり。
2.7 VMware用イメージの作成
2.8 chroot環境を消す方法

+おまけ:HDD上のイメージにchrootした状態からHDDへのインストールに挑戦して挫折


2.2までの準備がうまくいけば、あとの実質的なビルドは自動で進行するはず
2.5でUSBに入れるまでが必要な手順で、以降はおまけみたいなもの。
現状、開発者はHDDに入れることはあまり考えていない様子?

1.1このシンボリックリンクがあるという前提で進んでいくので、とても重要な準備です。
$ln -s /usr/local/chromiumos/chromiumos.git ~/chromiumos
$ln -s /usr/local/chromium/trunk ~/chromium


これは/home/username以下にchromeOS,chromiumのシンボリックリンクを作るための命令です。

/usr/local/chromiumos/chromiumos.gitは、gitで入れた場所であり、他の場所にファイルがあるならそこからということになるでしょう。


なくてもいいですが、これで2種類のsrcディレクトリに直接アクセスできるようになるため、大変便利です。
……とあるものの、ここを間違えたり省略したりすると上手くいきませんでした。
~/chromeos, ~/chromiumの真下にそれぞれのsrc/ディレクトリが見えるよう、ちゃんと確認しましょう。

1.2
必要なスクリプトはすべて~/chromiumos/src/scriptsに入っています
以下の操作は、このディレクトリに入っていることを前提に進めます。
$cd ~/chromiumos/src/scripts
~/chromiumos/repo:にレポジトリを作ります。(必要なファイルのリストアップなど?)
$./make_local_repo.sh

#ここで一度詰まりましたが、上のシンボリックリンクの張り方が間違えていた点、一度失敗したら
$sudo rm -rf ~/chromiumos/repo
で一度repoディレクトリを削除しないといけない点などが問題でした。
debootstrapで30分ほどかけて、必要なファイルを集めます。repo以下に850MBほど使用。
repreproが必要?とかで詰まった。
続chromiumはDebianではビルドできない? - kinneko@転職先募集中の日記http://hatenatunnel.appspot.com/kinneko/20091120/p8
私のほうでは、リンクをちゃんとユーザーのホームディレクトリ直下に張りなおして、一度repo/ディレクトリを削除したらうまくいった・・・と思う。
必要なパッケージはこれの前に作ったページどおり。1,2パッケージ以外はちゃんと入ったし、上のldの問題も出なかった。特に特殊なものはインストールしてない状態です。
けど、最終的に作成されたイメージ+私の環境ではマウスが動かせてないんですけどね・・・

これでうまくいかなければ、debootstrapでkarmic環境を作ります。
karmic.listというファイルに以下3行の内容を書き込む
deb http://build.chromium.org/buildbot/packages chromeos_dev main restricted
deb-src http://build.chromium.org/buildbot/packages chromeos_dev main restricted
EOF

この内容をapt-getに登録
$sudo mv karmic.list /etc/apt/sources.list.d/karmic.list
$sudo apt-get update
$sudo apt-get install -y --force-yes debootstrap
$rm /etc/apt/sources.list.d/karmic.list
$sudo apt-get update
新しいdebootstrapを入手し、その後、下の2行でaptのリストを元通りに戻している様子です。

で、もう一度
$./make_local_repo.sh
を実行すれば大丈夫なはず。
それでも駄目なら、
$sudo ln -s /usr/share/debootstrap/scripts/gutsy /usr/share/debootstrap/scripts/karmic
と入力してから./make_local_repo.sh

1.3 スクリプトを利用し、chroot環境を作成する。chromiumos/以下にchroot/ というディレクトリが作成されます。
$./make_chroot.sh

必要なパッケージをダウンロードする場合、etc/apt/sources.listを参照しています。
もし新しい方法に挑戦する場合など(他のプロセッサを利用してビルドする)、ひょっとしたらもっと新しいパッケージが必要になるかもしれません。
そのときは、以下のようにしてapt-getが参照するミラーサイトを指定してください。

$./make_chroot.sh --mirror=http://build.chromium.org/buildbot/packages --suite=chromeos_dev

ここの手順でも、失敗したらそのたびにchroot/ごと削除しないといけません。
正常にchroot環境が構築できた後、 chroot環境を安全に削除するに、
$./make_chroot.sh --delete
というコマンドがあることが判明します。
これは、今後chroot環境で作業を行った際、システム、デバイス関連のディレクトリをマウントしてあった場合など、それらのファイルまで強制的に削除しようとしてしまうことを防ぐ目的がある様子です。
chroot環境の構築に失敗した場合も、こちらを利用してもいいかもしれません。

2.1a chromiumのビルド
$./build_chrome.sh --chrome_dir ~/chromium
--chrome_dirにはchromiumのソースがあるディレクトリを指定。
上の例(オフィシャルな説明)では、/usr/local以下にあるものをシンボリックリンクでユーザーのホームディレクトリ(/home/user/)の真下にリンクさせているため、このようになります。
必要なファイルが足りないとかでビルド中にエラー
2.1bでバイナリを入手することに

あとで必要になるかも知れない情報……
ソースの入手、内容の確認方法
Get the Code (The Chromium Projects)
http://dev.chromium.org/developers/how-tos/get-the-code

chromium単体でのビルド方法のページ
LinuxBuildInstructions - chromium - Build instructions for Linux - Project Hosting on Google Code
http://code.google.com/p/chromium/wiki/LinuxBuildInstructions


2.1b chromiumのバイナリデータの入手
Download the binaryからzipファイルを入手し、それを~/chromeos/src/build/x86/local_assets以下に置く。バイナリデータのファイル名はchrome-chromeos.zip
私の場合、ダウンロードしたファイルはDesktopにあるので、
$mkdir -p ~/chromeos/src/build/x86/local_assets
$cp /home/username/Desktop/chromium-chromiumos-r32516.zip /chromeos/src/build/x86/local_assets/chrome-chromeos.zip
のようにする。


ここから、 chromeOSのビルド環境へ
$./enter_chroot.sh
(/home/username/chromeos/src/scripts/#にて、./enter_chroot.sh)
chroot環境に入れば、(chroot)$src/scriptみたいに表示されているはず

2.2 開発のための準備 (ログイン用アカウント作成)
インストールそのものには不要な(はずな)ので、とばしました
…が、どうやらここでアカウントを作成しといたほうがいいらしい。
そうしないと、ネットワークにつないだ状態でgoogleのアカウント、パスワードを入れないといけない。
$cd ../platform/pam_google && ./enable_localaccount.sh USERNAME
$cd ../../scripts && ./set_shared_user_password.sh

Enabling local account. Remove chromeos_pam_localaccount.h to disable.
というメッセージが出ますが、一度設定したローカルアカウントを取り消すために消すファイルはpam_localaccount.hのようです。
このファイルは、src/platform/pam_google/に置いてある状態でビルドする必要があるのでしょうか。一度このディレクトリに移動し、このディレクトリでファイルを作成したあと、もう一度src/scriptのディレクトリに戻ります。

2.3 Chrome OSパッケージのビルド
$./build_platform_packages.sh
$./build_kernel.sh


一度に進めるなら、
$./build_platform_packages.sh && ./build_kernel.sh
でいいんですが、エラーが出ると、2つのコマンドのうちどこで詰まったのか分からない。
エラーを見るためには、
./build_platform_packages.sh >logp1.txt 2>logp2.txt &&
./build_kernel.sh >logk1.txt 2>logk2.txt &
で、*1.txtにビルドの手順が、*2.txtにエラーメッセージが出力される。
CUIで作成するときには20行くらいしか保持されないので、有用。
上の方法で作成すると、ビルドの進行状況が確認できなくなるが、tail -f logp1.txtと入力すればlogp1.txtに書き込まれていく内容を随時追っていける。
tail -fを終わりにするときはctrl+c



パッケージのビルドはうまく行かなかったことがありました。
http://codf196.jail.google.com/archive/chrome-official/4.0.250.2/chrome-linux.zip
が必要だけどホスト名の間違いかサービス不在かでダウンロードできないとかで止まっていたのですが、足りていなかったファイルというのはchromium(ブラウザ)の実行形式ファイルで、このアーカイブのファイル名か置き場所が間違っていた様子です。ファイル名を変更するか、上に記した置き場所にちゃんと置いてあるかどうかを確認してみてください。

カーネルのビルドは問題なくうまくいきました。
ただし、この時点でchromeosディレクトリの容量が4Gほどになっていて、ディスク容量が一度たりなくなってしまいました。

エラーで中断されてやりなおしの場合、途中からではなく最初から全部やり直している?無駄に時間がかかってます。


2.4 USBメモリ用イメージ作成
$./build_image.sh
デフォルトでは、イメージは ~/chromiumos/src/build/imagesに作成されているはず

USBメモリ用イメージとして作成される場合、どの程度の容量が必要とされるか気になっていたところですが、
(chroot)user@pc1:~/trunk/src/scripts$ ls -hl ../build/images/999.999.32809.114410-a1/
total 710M
-rw-r--r-- 1 user eng 512 Nov 24 12:02 mbr.image
-rw-r--r-- 1 root root 40K Nov 24 12:01 package_list_installed.txt
-rw-r--r-- 1 root root 40K Nov 24 12:02 package_list_pruned.txt
drwxr-xr-x 2 user eng 4.0K Nov 24 11:44 rootfs
-rw-r--r-- 1 user eng 950M Nov 24 11:44 rootfs.image

ということで、950MB必要ということで、1GB以上のUSBメモリが必要になるようです。
……と思ったら、なぜかこのrootfs.imageの2倍+mbr.image分を確保するよう、インストールのスクリプトが書かれています。
それであっても2GBで足りそうですが、なぜか上手くいきませんでした。ちょっとだけ足りていない様子。
書き込みに必要とする容量は1992294912(byte)で、2GBのUSBメモリは2032140288(byte) availableとあったのに、足りてないと表示され、インストールが中断されます。
4GB以上のUSBメモリで動作する様子。他の人のページに書いてあったことによると、16GBのUSBメモリとかでも大丈夫らしいので、4GB以上の容量ならどれも問題ないのでしょう。

civic site » Chrome OSのビルドとインストールについて

http://civic.xrea.jp/2009/11/20/chrome-os/


2.5 USBメモリへのインストール
ブート可能なUSBメモリを作成します。3GB以上の容量が必要になり、…実際には3GBのUSBメモリは見かけないので、4GB以上のものということになるでしょう。
そこからHDDへのインストールも可能です。(場合によっては、このイメージの中に入ってしまえば、そこから直接HDDにイメージを作成できるのかもしれませんが……)
~/chromiumos/src/build/images/SUBDIR #SUBDIRはbuild_image.shによって作成され、ここに新しいイメージが入っています。

$cd ~/chromiumos/src/build/images/SUBDIR
$sudo mount -o loop rootfs.image rootfs
$sudo chroot rootfs

これでイメージに入っているはず
どの程度の容量を使っているかを確認してみるには、

$df
$dpkg -l


イメージの中から出るには

$exit
$sudo umount rootfs

このようにして、exitでchroot環境から脱出できる。

例:
$cd ../build/images/999.999.32809.114410-a1/
$sudo mount -o loop rootfs.image rootfs
$sudo chroot rootfs


もしくは、
$sudo mount -o loop .
./build/images/999.999.32809.114410-a1/rootfs.image ../build/images/999.999.32809.114410-a1/rootfs
$sudo chroot rootfs

dpkg -l は大量に出てくるのでいまいち意義がわかりませんが、dfのほうは、

(chroot)user@pc1:~/trunk/src/build/images/999.999.32809.114410-a1$ sudo chroot rootfs
root@pc1:/# df
df: cannot read table of mounted file systems: No such file or directory
root@pc1:/# exit
exit
(chroot)user@pc1:~/trunk/src/build/images/999.999.32809.114410-a1$ df -h
Filesystem Size Used Available Use% Mounted on
sysfs 9.2G 5.3G 3.5G 60% /sys
/dev/loop1 936M 589M 299M 67% /home/user/trunk/src/build/images/999.999.32809.114410-a1/rootfs

と、なりました。

USBへのコピーはchroot環境から出てから。
(USBメモリが見えていないなら、きっとあなたはchroot環境の中にいるのでしょう。)
$./image_to_usb.sh --from=~/chromiumos/src/build/images/SUBDIR --to=/dev/USBKEYDEV

--toはUSBメモリのあるディレクトリ。
数字なしのsda,sdbで指定しないといけない?
基本的にfromは最も新しいイメージを、toは/dev/sdbを指定してそこにインストールするようになっている。だから、それでいいなら、この2つのオプションは省略できます。

linuxのカーネルが2.6.27あたりから?/dev/hdaなどではなくhddもUSBメモリもsdaであらわされるようになりました。これ、scsiの表示なのかな?シリアルATAならsで始まっててもおかしくないんだけど。
それ以前のカーネルだと、usbメモリはsdaだったりすることもあると思います。
使用するChromiunOSのイメージのほうも、古いイメージを使うときにはそちらを指定する必要があるんですが、そうでない場合、イメージの場所は基本的に省略していいのだと思います。

USBのメモリには、1Gほどの空き容量、1Gほどのスワップ領域を確保した上で1Gのイメージを書き込んでいる様子?3Gほど使い、1Gほど容量は余ってはいました。そこに新たなパーティションを作成し、その領域を普通のUSBメモリとして使用することも可能。


$./image_to_usb.sh --to=/dev/USBMEMORY
あたりでしょうか。


2.6 HDDへの(インストール)
この項目には、あなたのHDDにダメージを与える可能性があります。
(詳しい意図はわかりませんが、HDDをnuke=暖める……ダメージを与える?可能性が示唆されています。)
どうやら、HDD1つにまるまるインストールしてしまう形になるようです。
USBメモリからブートしてから
、ログイン後、Ctrl+Alt+Tでターミナルを起動し、以下のコマンドを入力
$/usr/sbin/chromeos-install /dev/hddname

これでインストール開始。インストールに十分な容量(1GBほど?)があるコンピュータに入れましょう。

デフォルトのインストール先は/dev/sda。
つまり、ハードディスクをまっさらにしてそこに入れなおすことになります。
インストール先を指定する場合も、特定のパーティションを指定することは難しいかもしれません。

USBメモリから起動し、キーボードからID、パスワードを入力してログインするところまでは行けたんですが、Ctrl+Alt+Tでターミナルが起動しなかった。USBマウスも動かない。なにもできないので強制終了させました(ログインまではできたんですが)


ちなみに、ログイン時にgoogleアカウントでログインする際、メールアドレスが必要になることもあります。 (gmail以外のメールアドレスをメインのメールアドレスに設定している場合)
その際、@を入力する必要がありますが、日本語用キーボードでは@の位置が少しおかしい。
私はshift+2で出力できました。 キー配置が日本語用(109)に対応していないためか、ちょっと混乱する


それと、rootfs.imageの容量は1G以下なのですが、イメージ書き込みの前にrootfs.imageの2倍の容量を確保し、cat rootfs.image >>$FLAGS_outみたいな方法で書き込んでいる様子。
なぜ2倍必要なのかわかりませんが、この2倍の容量を確保する分を減らしてみたりすると確かに上手くいかない。
書き込みは終了したのですが、ブートできなかった。
そして、スクリプトをいじって小さな容量のディスクに入れようとするとUSBメモリがうまく使えなくなる可能性はあります。ちゃんと直りましたが。スクリプト内部をいじらなければ問題ないです。
開発作業を効率化するためのアカウント、ユーザーの作成時にローカルユーザーのアカウントを作成しておかないと、googleにログインするためのアカウントが必要で、さらにネットにつながってないといけないらしい。作成しておくべきでした。
http://d.hatena.ne.jp/r_kurain/20091121/1258768687
また、私のノートPCはUSBから起動できないっぽいので、この状態だとちょっと上手くいきません。そこもなんとかしたいです。

2.7 vmware用イメージ作成
$./image_to_vmware.sh --from=~/chromiumos/src/build/images/SUBDIR \ --to=~/chromiumos/src/build/images/SUBDIR/ide.vmdk

from,to共に省略可能。
$./image_to_vmware.sh で、/home/username/src/build/images/999.999.32809.114410-a1/以下にide.vmdkができると。

2.8 chroot環境の削除
$./make_chroot.sh --delete
でいいようです。
レポジトリとかも消えるのでしょうか?消えないなら、chromeos/自体を消すほうがいいかもしれません。
その際、sudoを使って色々作ってあるので、ルートアカウントを使って削除しないといけないものが出てきます。多分。


さらに、ちょっとだけ……
イメージファイルにログインした状態からhddの空きパーティションへのインストールにも挑戦してみました。
build/image/subdir/rootfs/をホームディレクトリにするので、そこ以下に必要なハードウェアデータを入れていけばインストールできるんじゃないかと。

$cd /home/username/src/build/images/999.999.32809.114410-a1/
$sudo mount -o loop rootfs.image rootfs
$sudo mount --bind /sys ./rootfs/sys
$sudo mount --bind /dev ./rootfs/dev
$sudo mount proc -t proc ./rootfs/proc
$sudo chroot rootfs
root@pc1:/# /usr/sbin/chromeos-install /dev/hda7 true
Note: You must be the 'chronos' user to run this script.
Usage: /usr/sbin/chromeos-install [destination_device] [skip_source_removable_check]
…というわけで、このコマンドの実行用にはchronosというアカウントが用意されています。

他のアカウントからこのコマンドが実行できないのかどうかは未検証。chronosかどうかをチェックしてるところをごまかせばいいのかもしれないけど、sudoを使うので、他のアカウントから使用する際は/etc/sudoersを修正する必要あり。
新しく作ったローカルユーザーからでは利用できないのか?……そもそも、googleのアカウントでログインした場合はこのchronosとしてログインしたことになっているのか?このへんはよくわかりません。

ちなみに、金属の
クロムは、クロノスとはあまり関係なさそうに見えます。

しかしchronosで作業するにしても、イメージファイル内から su chronosした後sudo 使用時にパスワードを聞かれるのですが、そのパスワードがわかりませんでした。
chpasswdを受け付けてくれず、しかしこのスクリプトはchronosでなくては動かない様子なので、このアカウントを一度削除し、もう一度作成する際にパスワードを自力で設定しました。
そして削除時にsudoの利用可能アカウントからも除外されてしまうので、/etc/sudoersを編集。
#delluser chronos
#adduser chronos
#vi /etc/sudoers
その後、/usr/sbin/chromeos-install を編集してexit 1 をいくつかコメントアウト。危ないかもだけど。
最後のtrue は、skip_source_removable_checkへの返事なのですが、チェックの必要がない、チェックをしたくないという場合、trueと書く。$2(2つ目の引数)を読むため、これを指定するためには1つ目の引数としてインストール先も指定する必要がある。
HDD1つを使うわけにはいかなかったので、/dev/hda7を指定してみました。
/sys/block/hda/hda7/にある情報を見に行かず、/sys/block/hda7/を参照しようとしてスクリプトが停止することが何度かありました。
そのあたりのexit 1をコメントアウトして強行突破してみたのですが、結局、目的のパーティションをさらにいくつもに切り分けようとしてfdiskのエラーがでて停止。
現状、PC一台をchromeOS用PCに出来る状態じゃないとインストールは無理そう。
USBメモリから起動した状態で、マウスやらキーボードからの入力を受け付けるようになれば、今はそれでいいです。他のOSと共存できるようになるまではHDDに入れない方向でいくことになるでしょう。

……ディスクいっぱいに入れてしまうのなら、image_to_usb.shでハードディスクを指定してしまえば書き込めるかもしれません……いや、MBRとかあるから駄目ですか。


現段階での希望
・USBメモリ1GBのものに書き込めるようにしてほしい
・HDDにはCDR1枚から書き込みたい
・できればリブートなしで、イメージファイルとかから他のパーティションに書き込んでしまいたい
・HDD1つでマルチブートしたい。
・秋山瑞人のEGFが読みたい。ミナミノも読みたい。

こんなとこです。
もう、このページの更新はしないでしょう。次に書くことがあるとしたら、また新しいページになると思われます。

ChromeOSオープンソースで公開開始

Google ChromeOSをダウンロード開始 - Tom-Style
http://www.tom-style.net/mt/2009/10/google-chromeos.php

ChromiumOSって書かれてますが。
Debian Lennyからインストールを試みました。
完全に上手くいったわけではないものの、挑戦した記録。

Chrome OSに含まれるもの

・GNOME 2.24 desktop environment
・Google Chrome 4.0.223 web browser
・Google Picasa 2.7 photo manager New!
・OpenOffice.org 3.0 office suite
・GIMP 2.6 image editor
・Flash Player 10.0 plugin
・and much more!


Chrome OSの必要マシン条件

・Processor: Intel Pentium, Xeon それ以上 AMD Duron, Athlon, Sempron, Opteron それ以上
・RAM: 最低256 MB
・Hard disk: 最低1 GB
・Graphics card: supports most modern graphics cards


…ここに、
ビルドにHDD4~5GBの空き容量,インストールにはUSBメモリ4GB以上のものが必要

というのも付け加えておきます。

USBメモリに書き込むイメージはインストーラではなく、普通にchromeosとして起動するデータなのですが、ここからHDDにインストールする際は、1GBと言わずにすべてのデータが削除され、HDD1つをまるまる占有する形になりそうです。特定のパーティションにのみ入れ、他のOSとマルチブート環境にできるわけではなさそうです。
デスクトップPCで、複数台のHDDを載せているPCなら話は別なのですが。
(後日の追記)


USBメモリに一度OSイメージを書き込み、HDDへはそこからインストールするようなので、USBメモリとUSBメモリから起動可能な程度に新しいPCである必要があります。
USBメモリがどの程度容量を必要とするか書かれてませんが、現状4GBのものが必要です。イメージ自体は1GB以下なんですが、合計でおよそ3GBほどのスワップ領域、その他空っぽの領域を確保した状態でUSBメモリにインストールすることになるようです。
また、Chromium(ブラウザ)が必須とされ、そのソースのアーカイブは800MB、解凍すると2.9GB、ChromeOSのほうはアーカイブが250MB、解凍後は500MBとなります。 Chromiunのバイナリだけなら20MBほどで入手できます。
これらを使用した上で、USBメモリからブート可能なコンピュータ上に……1GBくらい必要なんでしょう。
実際、ビルドするためには、HDD容量は4~5GBほど必要でした。これはブラウザは20MBのバイナリを落としてきた場合の話で、chromiumを自力で構築する(できた)場合はもっと必要になります。
(ブラウザのほうは、一度バイナリができた段階でソースツリーを削除してしまえば容量の節約はできるでしょうが。)

Google Japan Blog: Google Chrome OS のご紹介
http://googlejapan.blogspot.com/2009/07/google-chrome-os.html
Googleの日本語のブログ現時点では情報なし
http://googlejapan.blogspot.com/
英語のページには書いてあるので、そちらを見る。
Official Google Blog
http://googleblog.blogspot.com/

ChromeOSのオープンソースプロジェクトを公開
Official Google Blog: Releasing the Chromium OS open source project
http://googleblog.blogspot.com/2009/11/releasing-chromium-os-open-source.html

Chromium OS オープンソースプロジェクト(The Chromium Projects)のサイト
http://www.chromium.org/chromium-os
ビルドの仕方
Getting and Building a Chromium-Based OS (The Chromium Projects)
http://www.chromium.org/chromium-os/building-chromium-os

インストール方法の説明。
情報は日々改善されていくので、新しい情報を随時確認していってください。とのこと

前準備
動くリナックス環境が必要
そこにルートでアクセスする権限がある(sudoを使っていくことになります)
ChromeOSをインストールするための数々のソフトウェア
LinuxBuildInstructionsPrerequisites - chromium - Prerequisites for building. - Project Hosting on Google Code
http://code.google.com/p/chromium/wiki/LinuxBuildInstructionsPrerequisites
Python,Perl,ライブラリなど

これらをubuntuに入れるためのスクリプトもあるが、こちらもより改善していく予定

Python >= 2.4
Perl >= 5.x
gcc/g++ >= 4.2
g++-multilib >=4.2
bison >= 2.3
flex >= 2.5.34
gperf >= 3.0.4
pkg-config >= 0.20
libnss3-dev >= 3.12
libasound2-dev
libgconf2-dev
libglib2.0-dev
libgtk2.0-dev
libnspr4-0d >= 4.7.1+1.9-0ubuntu0.8.04.5 (ubuntu0.8.04.1 causes duplicate dtoa references)
libnspr4-dev >= 4.7.1+1.9-0ubuntu0.8.04.5
msttcorefonts (Microsoft fonts)
freetype-dev
libcairo2-dev
libdbus-1-dev

Debian Lennyでは、gperfだけが少しだけ古く、freetype-devが見当たらないという感じです。他は大丈夫そう。
ライブラリは半分くらい入ってませんでしたので、apt-getでインストール
sudoの設定が必要になった場合は、/etc/sudersに
username ALL=(ALL) ALL
と書き加え、インストールに使うユーザーにsudoを使えるようにする必要あり。
また、ホスト名を解決できなかったので、
/etc/hostsに
192.168.1.1 pc1
と書き加える。

このpc1は、/etc/hostnameに書き込むことで決定される、自分のPC名と同じものを入力する。

LinuxBuildInstructionsPrerequisites - chromium - Prerequisites for building. - Project Hosting on Google Code
http://code.google.com/p/chromium/wiki/LinuxBuildInstructionsPrerequisites
OpenSUSE
Fedora
Arch Linux
Mandriva
のそれぞれで、必要なパッケージとそれを入れるためのコマンドが書いてある。

ソースの入手
http://sites.google.com/a/chromium.org/dev/chromium-os/building-chromium-os/getting-the-chromium-os-source-code
tarアーカイブで今の最新データを今回だけ入手する方法と、gitで更新を随時適用していける方法が用意されている。googleの開発チームと一緒にじっくり開発していくつもりの人はgitで
Method oneの下のtarballをクリックすればtar.gzのファイルが、Method twoに書いてある方法でgit-coreをダウンロードして必要なコマンドを打てばgitによるソースの入手ができる。
OSの構築
http://sites.google.com/a/chromium.org/dev/chromium-os/building-chromium-os/build-instructions

構築について詳しく、以下次のページにて。

2009年11月4日水曜日

サクラダリセット

乙一絶賛で各所で話題沸騰とのことで、そしてイラストは椎名優。
「本好きな人ならいずれ読むんだから今読んどけ」という誘い文句に惹かれて買いましたが、2巻は保留するつもり。 つまり逆に考えるんだ。必ず有名になるんだから有名になってから読めばいいじゃないか。(明日でいいことは全部明日にまわすんだ!)

内容は超能力が当たり前にある世界でのミステリー。
超能力を持った少年少女が、それを管理、看視している、政府関連の組織を通じて依頼される事件を解決していくお話。

超能力があるんじゃミステリーとして何でもアリすぎて、トリックやら行動原理なんかが全く読めなくなって、読者が謎解きをしようとすると困る可能性もあります。でも、私はミステリーを読むことがほとんどなく、そして自力で解くことを目指さない人間なので、とりあえず問題なし。しかし、それがゆえに、そのへんのこと(ミステリーとしてどうか)をここで論じることはできません。
正直、ミステリーとしては読者側からは解けないというか、解くべき謎がとちゅうでどうでも良くなっていってしまっている感じ。作品中で明らかになっていく真相のなかの、何を予測できれば読者の読みは「当たった」と呼べるのでしょうね? ……じゃあ、ミステリーじゃないのかな?

それから、視点の切り替えが時々出てくるけど、今一誰視点なのかの印象が薄く、かつ誰の視点から見てるのかが分からないで読んでると状況が理解できなくなってくる。そこが読みづらかった。

この巻では、登場した人物らの能力が紹介しながら1つの事件を解決します。しかし、主人公の過去やヒロインの人格形成、超能力を管理する組織なんかに関して様々な謎を含んだままで終わっています。1巻で扱った事件はしっかり完結しましたが、続きものと考えていいでしょう。

次回以降は、今回出てきた能力はフル活用で進行していくことになるのでしょうか。
そうなると、今回現れた中では一番の成長株候補というか、ミステリー的に主人公らの「リセット」と同じくらいにバランスブレイカーなあの能力がどう生きてくるかが気になります。

↓↓↓ネタバレ反転
作中では「幽霊」が登場します。その前から、「吸血鬼騒動」みたいのも起きていたりして、「もしそんなのがいたとしても、それは吸血鬼らしき『能力』を持った超能力者だろう」というのが作品中の登場人物らの考えなのですが、実際、登場した「幽霊」というのも、いわゆる超能力の1つになります。
作品中での組織の人の説明いわく、「情報を保持する能力に優れ、たとえ死んでも情報を残せる」というのがその人の持って生まれた超能力だったのだとか。

こうなると、この人はミステリ上最強の捨石と呼べましょう。
「……じゃあ、この容疑者の尾行、やってもらえないかな?」
「えー、そいつ結構ヤバい奴なんでしょ?何人も殺してるっていうし」
「大丈夫、君ならドラゴンボールで生き返られる
「やだよー。私死んだ経験なんてないから。どうなるかわかんないと怖いじゃん」
「俺の記憶の中だと、もう5回は死んで幽霊になってるんだけどね、君」
「そうかー、もうそんなになるんだね。……でも、私死んだときのこと覚えてないんだよね」
「死ぬたびリセットしてきたからね。リセットしないと、君は本当に死んだことになっちゃうし」
「あー、でもちゃんと能力を発現させられるかわかんないよ?私、力使うのこれが初めてだし。……少なくとも、私の記憶の中では」
「うん、実際、3回くらい合流に失敗してることあるんだよね。そのときは時間ギリギリでリセットして、再挑戦かな」
「マジ怖いって!……ねえ、ところで、この人の尾行は何回目?」
「これで2回目。前回は上手くいかなかったんだ。今度こそ、おねがい」
「えー、やっぱ私死ぬんじゃん。いやだよー!」

……という会話が繰り広げられるに違いない。コナンの麻酔のおじさん以上に不憫。
実際のところ、今回は死んだときの状況は覚えてないんですよね。それは今回の死に方がちょっと特殊だったからの可能性もあるんですが。



実はこの本の感想を書こうか書くまいか考えていた段階でようやく思い至った能力の活用法なのですが・・・どうなるんだろう?

2009年11月1日日曜日

wikipediaで問題を含むかもしれない記事

wikipedia関連で、もういくつか。

イラク日本人青年殺害事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E9%9D%92%E5%B9%B4%E6%AE%BA%E5%AE%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6

ご両親はあまり騒いでほしくないとのことだったとは思うんですが、

海外のwikipediaには殺害当時の映像の、声明発表中?の画像が張られています。記事そのものはどうあれ、これの写真については、両親が肖像権を主張すれば、削除が認められることかもしれません。顔は出てないけど。

http://en.wikipedia.org/wiki/Shosei_Koda


それから、以前にもちょっと書いた、モンティ・ホール問題を読んで気になったこと。
この記事ではモンティ・ホールの番組で起こったことと、回答者のIQの高い女性の雑誌コーナーの情報が微妙に混じっているような。ていうか、テレビ番組と雑誌と、どっちで起こったことが問題なのさ。問題があるのは出題者?回答者?

英語版を読んでみると、ちょっとだけ記述が異なることがわかります。

私が読んだ限りでは、初出:モンティ・ホールのThe dealというテレビ番組
問題になった場面:マリリン・サヴァントの雑誌上の1コーナー
問題:モンティ・ホールが出した問題と、雑誌上での設問に致命的な違いが紛れ込んでいた。そのせいで、テレビ版と雑誌版での問題の正解が別々に存在するようになってしまった。
マリリンはテレビ側の問題についての正解を出すが、雑誌上での設問への答えを書いているわけなので、「『雑誌上の問題の答え』はそうじゃないですよ」と一部の人が指摘。マリリンがその指摘を受け入れず、一般読者、さらに多くの大学関係者も含めて問題に

ということでしょうか?

参考にした当時は、上のような内容だったのかもしれませんが、少なくとも、そこから書き直されるようなことがあったのかもしれません。

私はこの問題について詳しいわけでもないので、wikipediaの書き換えは行いませんが。

英語版wikipediaより。(2009/11/1)
http://en.wikipedia.org/wiki/Monty_Hall_problem

(Krauss and Wangによる正しい出題例 2003:10発表)
3つのドアがあり、それを選ぶように言われました。1つのドアの向こうには車があり、他にはヤギがいます(こちらはハズレになります)。
車とヤギはショーが始まる前、ランダムに(無作為に)それぞれのドアの後ろに配置されます。ゲームのルールは、次のように示されます。
あなたが1つのドアを選んだ後、そのドアはそのときはまだひとまず閉じたままにされます。しかし、ゲームショウのホスト(モンティ・ホール)は、ドアの後ろに何があるのかを知った上で、残り2つのうちのどちらか1つを開かなければなりません。そして、そのドアの後ろにはヤギがいるにちがいありません。
どちらをあけてもヤギがいるドアであった場合、彼はドアを無作為に選ぶことになります。あなたが1番のドアを選んだとき、ホストは3番のドアを開けたとし、そこにはヤギがいたという場面を思い浮かべてください。そして、ホストはあなたに聞きます。「あなたはドアを2番に変更したいですか?」 選択を変えることが得になるのでしょうか?
プレーヤーはこの時点で、どちらが正解の(車の)ドアなのかは判断がつけられず、そしてほとんどのプレーヤーはどちらのドアも同じ確率でしかないと考え、選択を変えることは意味がないことだと考えます。しかし実は、プレーヤーはここで選択を変えるべきであり、……そうすれば、車のドアを選び、車を得られる確率は1/3から2/3と二倍になるのです。

よく知られた問題であり、ときにあいまいでもあると指摘される問題ですが(Seymannの論文 1991)、雑誌Paradeに掲載された問題文は次のとおりでした。

ゲームショウにて、あなたが3つのドアが選択肢として与えられたとします。1つのドアの後ろには車があり、他の2つにはヤギがいます。1つのドアを選んで、1を選んだとしてドアの後ろに何があるのかを知っているホストがヤギがいる3番のドアを空けてみせたとします。そして彼があなたに「2番のドアに変えますか?」と聞きます。選択を変えることが得になるのでしょうか?

このような問題文とその回答が掲載された結果、10000人の読者と1000人近くの博士号所持者から彼女の回答が誤
りであるとの投書が届いた。


文中の表現でちょっと困ったことがありました。
「そのドアの後ろにはヤギがいるにちがいありません」なのですが、これはmustを訳したのですが、上の訳では本当は正しくないのかもしれません。必然性がちょっと薄め。
文章の構成的には上のようになる気がするんです。ただし、詳しいニュアンスを正確に読み取れるような力量は私にはないので、私の主観的な印象によるのみです。結果論的に、この部分に「設問上の条件」として強い状況設定能力を求めるなら、この部分は「扉を開いた先には、ヤギがいなければなりません」としたほうがいいのかもしれない。

テレビ上でモンティホールが実際にハズレの扉を開け続けている限り、問題は表面化しないのですが。


ここで、文中にもあったSeymannの論文のリンクをたどってみると、

このような設問に対し、マリリン・サヴァントは「ドアを変えれば、当選確率が1/3から2/3になる」と回答し、3ヶ月後の12月に3人のPH.Dによる論文が(いくつか)発表された。内2つに、いずれのドアも正解確率は1/2であることが書かれていた。
彼女は自論の擁護として、再び誤った証明と、誤った経験的シミュレーション例を発表した。翌年2月に怒りに満ちたレポートが公表され、「数千に及ぶ手紙をもらい、そのほとんどすべてが私が誤りであると書き連ねられたものであった。実に全体の92%の手紙が反対意見を述べていて、大学名義を含む手紙でも65%が反対している」
サヴァント女史は負けを認めることはなかったわけです。
彼女の言い分はもっともです。正しい設問でさえあれば彼女の答えは正しかった。ただし、彼女の証明のほうは間違いなのですが。



大学関連からは結構彼女を擁護するものも届いていた様子ですね。大学名義を添えて(大学の学生か教授か、そこの卒業生かはわからないが、自身の学力、能力程度を示すためにどこかしこに書き加えておいたのでしょう)手紙を出した人のうちでは、65%が反対しているものの、35%は「あなたの考え方で正しいんですよ」と言ってくれているわけで、この分布は、彼女にいくらかの自信を与えてくれていた部分もあったでしょう。

しかし、問題なのは、ホストが扉の後ろを知ってはいるものの、その選択が「無作為である」と断っているわけではない点……なのか?
無作為でなくとも、「扉の向こうに何があるかを知っていて、ちゃんとハズレの扉を開ける」と知っていれば、ちゃんと確率は1/3、2/3になりそうに思います。そう考えると、モンティホールの番組の設問の文のほうでも、「意図的にハズレをあけています」となっているかは微妙な気も。モンティホールが実際にハズレの扉を開け続けている限り、問題はないのですが。
それとも、
「仮に両方がハズレだった場合は……」という断り書きが、「ハズレじゃないほうが1つなら、ちゃんとそっちを開けますよ」という説明の裏付けとなっていて、「モンティホールが、意図的にアタリを避けて扉を開けています」ということを示しているのかもしれません。
で、どうもその辺りの断りがないと、扉の後ろに車がある確率は、1と3それぞれに1/2になってしまうというのが、このParade誌の設問においての本当の正解ということになるのだそうです。

日本語記事の中では、数百人の大学教授という記述で、英語版の記事の千人近いPh.D(Doctor of Philosophy)=博士号所持者であるという記述で細部が異なっていますが、既に日本では「数学教授による投書」という形で定着しているものなのかもしれません。また、以前は英語版wikipediaでもそのように書いてあったのかもわからない。

私はこの問題は最近(ラプンツェルの翼3巻で)知ったので、このへんの事情はよくわからんです。

初期の記事500くらいには、そのあたりの記述がない。
新しいほうから500個を選ぶと、2008年10月あたりまでしかさかのぼれず、この時点では1000人近いPh.Dとあります。

で、この問題が知られるようになったきっかけ、もしくはマリリン・サヴァントの回答の正否についての問題については、要約すると、

・テレビ番組では、正しく設問が作られていた。
・ちゃんとした設問では、「選択を変えればドアを代えることで2/3の確率で勝てるようになる」が正解
・Parade誌に載った問題では、微妙に文言が異なり、重要な部分が抜けていた。
・その設問では、「選択を変えても変えなくても、どちらのドアも正解率1/2」というものだった

・それでも雑誌上では、「選択を変えると当選率アップ!」と説明していた

さらに、以下の時系列はあいまいになってしまうのですが
・それに対し、Ph.D所持者による論文が投稿され、話題に
・問題を知った多くの人がマリリンに投書
・マリリン・サヴァントが反論。持論を変えず
・上の論文

という流れでしょうか?

投書というのも、その多くは雑誌上の回答にただただ驚いて、「確率が1/3から2/3に上がったりはしない」という部分での投書だった可能性もありそうです。
実際、ぱっと見で出てくる「A,Bともに確率は1/2だろ?」という回答と、マリリンサヴァントに誤りを指摘した教授の「この設問におけるA,Bでの正解確率はそれぞれ1/2である」という指摘は、いずれも結果は同じに見えてしまいますがよーく読むと、実は天と地ほどちがう内容を含んでいるわけです。

いずれにせよ、手紙というのは「正解率はどちらも1/2ですよ?」みたいな内容です。
マリリン・サヴァント側としても、この問題における正解を、「A,Bそれぞれ1/2」としてしまう回答は代表的な誤答なわけなので、どうにも真剣に取り組みづらかった部分があるでしょう。
問題が表出した段階なので、同じ問題に挑んだ人というのがその数人の教授しかいない状態です。情報が少なすぎます。このとき送られた説明も十分ではなかったかもしれません。いきなり、「答えが間違ってるわけでもないんだ。問題がわるいんだよ」とか言われても戸惑うでしょうし。

投書は、数学教授らの思惑とは無関係に雑誌掲載後すぐに届いていた可能性もあります。
広く知られるようになるには、雑誌よりもテレビのほうが強力な気がします。
問題が出されていた当時、モンティ・ホールの問題は「選択を変えたほうがいい」ということが知られていなかったのかもしれません。噂程度では知られていたかもしれませんが、結局のところ広く理解されていたわけではなく、「自分の選択を信じて玉砕するか、または日和見て車をゲットするか」みたいにして見られていた番組なのかもしれません。(実際、選択を変えていた人のほうが獲得例は大きかったにちがいない。そして、選択を変えないほうが"潔い"とみられ、結構選択を変えない人のほうが多かった可能性は十分にあります)

そんな中、一見「どっちもかわらんだろう。どちらも1/2さ」と切って捨ててしまうこの問題に対し、ギネスブックの最高IQ保持者であるマリリン・サヴァントにたずねてみようとした人がいた……という流れなのかも。
一部専門家の間では知られていた「あそこでは、実は選択を変えたほうが有利なんだよね」という知識を彼女も知っており、マリリン・サヴァントのお墨付きで「選択を変えたほうが断然有利」という情報が公表されると、その驚きの選択に世間は大きく反応したのかもしれません。そんな中、数学者のほうも、設問の文章がおかしいことに気づいてさらに問題が複雑化したと。


X線回折 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/X%E7%B7%9A%E5%9B%9E%E6%8A%98

これは陽極で発生させた熱電子を対陰極の金属に衝突させてX線を発生させるものである

09/11/01の時点ではこんな記述です。
対陰極という言葉が難しいものですが、これは陰極と遂になる意味で陽極のことのはず。
電子が出てくる場所は陰極です。電子はマイナスの電気を帯びた粒子ですから。で、ターゲットは、電子を加速させた先、または電子がひきつけられてくる場所は電子とは逆の電荷を持ったプラス極。つまりこちらが陽極……のはずですが、私はXRDの専門家ではないんで編集保留。

wikipedia編集方針の功罪(独自研究)

多くの人の手による、比較的新しい言葉に対する情報源として、かなり有用な場所であると思います。

しかし、教えてgooでは「ただ単にwikipediaへのリンクを張るだけ」という回答の仕方は悪い例の一つなのだそうです。 確かそんな解説を見かけた気がする。

それの理由として、「もうちょっと詳しい説明をしてやれ」ということなのか、「単純にネットを検索して出てくるような情報じゃ足りないから質問しているはずだ」というものがあるのかもしれません。
しかし後者のほうは、今一つ当てはまらない気がします。ときどき、「ネットで検索すればすぐにわかるような質問」をしている例を見かけることもあるので。

そのほか、wikipediaが「素人にも簡単に編集できるページだから」という部分から、記事の妥当性を疑って毛嫌いする人がいる部分もあるかもしれません。
多くの人の手によって洗練されていく可能性もある反面、素人があっさり書き換えて様々な誤りを含むページが出来上がっていることもあります。学術的な、専門関連の情報についてはそういった傾向が懸念される部分もあり、専門的な情報を調べた際の情報源が「wikipediaです」というのはかなり問題視されます。

図書館で資料を探せたり、その方面の商品を売り出している専門の会社などで詳しい説明を載せてくれていればいいのですが、そういう場所よりもwikipediaのほうが簡単に、詳しい(ように見える)情報があることもあります。時に、間違っているのかもしれませんが、専門家が暇なときにいじった部分がベースになっている可能性もあります。


以前、先輩に「お前はwikipediaを結構頻繁に更新していそうな奴だ」と言われたことがありました。雑学好きな部分が評価されたのかと一応ほめ言葉と受け取っておきました。私は当時wikipediaの編集アカウントを持っていませんでしたが。
しかし後日、別の友人との会話の中で、その先輩が「wikipediaなんて素人が書いてるだけの自己満足」と笑っていたことがあったのだそうです(その友人は、上記の私と先輩の会話を知らない)。先輩の中で、私はいったいどういった位置づけだったんでしょうね?


確かに、「何か公式な文書を作成する際の情報源」とかには不足があるとしても、とっさに調べたときに多くの情報が出てくるのは大変有意義であると思います。

しかし、このページにも多数の人の思惑が入り込んでしまいます。
個人的な意見を載せるには自分自身でサーバーを立てるなり、最近ではプロバイダのサイト用スペース、ブログなどが利用できるためいくらでも情報発信が可能ですが、それよりもさらに楽であるし、何より「多くの人に見られるページ」である可能性は個人サイトよりも(比較的には)高いはずで、そのページを見て記憶していく人の数も多いであろうことが予想されます。そのせいで、wikipediaは一種の情報の中心地であり、編集合戦なんてものになったりもするようですが……

wikipediaの記事の方針として、

・中立的な記事
・検証可能性
・独自研究は載せない


というものがあります。
これらは記事を書く上で重要な方針であると思います。

中立的な立場から書かれたものでなければ、信頼するに値しません。
歴史教科書についても、「勝者が残した一方的な言い分」という見方があり、実際本当なんだろうとも思いますが、可能な限り中立にたち、双方の言い分を認め、一部の立場の人々の意見が弾圧されないようにすることは大切だと思います。

検証可能性も当然必要です。
これは独自研究を乗せないこととかなり近い部分な気もしますが(一部では中立的立場にも通じる)、どこかの個人サイトにしか書いてなかった情報、過去の定説を否定するような、編集者個人の考えなんかを載せるべきスペースではありません。


……しかし、中立的立場というのが難しいというか、時に絶対的正義なんていうものがない歴史的事件などに対して、「あなたの記述は中立的立場から離れているから」と理由で消去、書き換えを行ったり、検証の元の「信頼できる情報源」というものが本当に信頼できるのか?といった問題はなかなかにあいまいになってきますし、独自研究と目される内容も、……こちらはたいがいにおいてそこまで重要な情報が個人サイトにだけ転がってるようなことはないんでしょうが、まあ、それらまとめて全消去な編集を行う人もいます。
ぱっと見ただけでは気になりませんが、wikipedia上の履歴のタブを眺めてみると、その1つのページにも様々な人の考え方が交錯していることが分かります。

例えば、巨人の助っ人外国人クロマティ氏のページを見てみると、

ウォーレン・クロマティ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%86%E3%82%A3

……ないなあ。
ああいうのが消えちゃうのもいろいろと残念です。履歴から持ってきますと、

巨人ファンの間では、クロマティを『巨人史上最強の助っ人』と評価する者も少なくない[要出典]。2002年には、プロ野球マスターズリーグ札幌アンビシャスに加入。2005年には、アメリカ合衆国・アリゾナ州とカリフォルニア州を舞台にスタートするセミプロ野球のゴールデンベースボールリーグに参加する日本人限定チーム「ジャパン・サムライ・ベアーズ」初代監督に就任したが、同年素行不良にて解雇された。

スポーツ選手としての数字上の功績だけではない、最も大きな社会的功績としては、黒人に対するイメージを刷新したことが挙げられる[要出典]。彼が登場する以前は、日本における黒人の数が少なく、情報・理解不足からくる恐怖感から黒人に対する人種差別感情が強く残っていたが、彼がテレビに登場して陽気な雰囲気を振る舞ううち、黒人に対する文化的・社会的な人種差別感情は急激に薄らいでいったとされる[誰?]。

クロマティが日本で活躍した大きな要因の一つとして、環境の変化が挙げられる[誰?]。巨人入団前に彼が所属していたエクスポズのフランチャイズであるモントリオールは、白人の街(英語の通じないフランス語圏内)であったため、黒人である彼にとって非常に居心地の悪い環境であった。エクスポズでは暗いイメージだったクロマティが、巨人入団後に明るい性格になったと言われている[誰?]。



誰?というのは、つまり「誰が言った?そんなこと」というわけでしょうか。だってテレビで(ごにょごにょ)。
独自研究と判断されたか検証不可を理由に消されたのでしょうが、消去したのは名前から編集履歴をたどれるアカウントではなく、IPアドレスのみが記録された「どこの誰とも知れないだれかさんです。
もっと探れば、記事を書いた人のことや、その記事に要出典を貼り付けた人のこともわかるんでしょうが、まあいいです。

この情報の出典というのも、確かに検証が難しく、中立的立場からも離れているのかもしれないことになります。私もクロマティ選手のことは小学生にもならない子供のころから記憶していました。小学生のころなどでは、色黒な少年にそのあだ名がつくこともありました。悪いイメージではなかったですが、相互理解を助けるほどに清らかであったとは言えなかった部分が確かに存在しているはずです。

クロ高については、バースやデストラーデにも持ち掛けて訴訟を起こすかもしれなかったらしいですが、幕張は知られてないのかな?アニメにもなってないし。

バースやデストラーデは見送ってくれたらしいですが、これの情報も上のスポーツニッポン?ちょっと探しても見つからないんで、現在では検証不可のような気もしますよ?


と、余計なことは置いておいて、正直、上の要出典連発なんてバカジャネーノって感じではあります。一応、記事の妥当性を高めるのも重要なことだとは思います。完全に否定はできません。

これらの、削減に大きく力を注ぐ人たちのおかげで、日本のwikipediaは多くの記事において、洗練された情報のみに絞られ、別の言い方をすれば情報量が乏しいのだそうです。(要出典)


クロマティの記事を例に出典を考えてみれば、ずっと昔の週間ベースボール、新聞のインタビュー、当時の野球番組、当時からちょっと後の「あの人は今」みたいな番組や同様に野球番組とかでのOB訪問とか。
また、記事の内容から、人種差別を扱った番組などで、エピソードの1つとして登場していたかもしれません。いずれにせよ、検証は困難ではあると思います。

こういうことは、公共のページではなくとも、どこかの個人サイトにでもまとめて乗っけておいてくれれば、満足ではあるんですが。でもそういうマイナーなページだと、野球ファンなら巡回することもあるかもしれないものの、私あたりでは見る機会がないかもしれないです。それも少し残念ではあります。仮にあったとしても、そこでも、編集方針やら管理人の意向やらでいろいろ増えたり消されたりするんでしょうが。


これらの情報を削除することを厭わない人の方針としては、
「wikipedia編集方針の3つにしたがっての編集を行っています。意見の異なる人がいることは重々承知しています」とか書かれてたりしています。なんともご苦労様な感じです。

中立的といって主観を交えない人がいるものか。それが歴史的物品やら、本人のインタビュー入りの新聞記事とかで絶対的に正しいと誰から見ても分かる情報なのならばいいんですが、それ以外で絶対的に正しいことなんてそうはないでしょう。


新聞記事というのも、インタビュアー、記者、編集、出版社上層部など様々な人の思惑を経てかわるものですから、本当に信頼できるデータソースなんて、映像付きの音声による発表で、しかも生放送である必要もあるかもしれません。以前、タレントがテレビカメラに「うるせえ!」と一喝する場面がテレビで何度も放送され、後に記者のほうが失礼な質問を繰り返していたのに、その部分をほとんど断ち切って、1度だけ質問したことに対して怒鳴りつけたかのように見えるよう放送されていたこともありましたから(要出典)


ずっと昔に見た、面白い記述、エピソードなんていうものが失われてしまうことはよくあります。
面白いことが正しいわけではないんですが。

わたしはもうちょっと、色々載っているほうが好きです。要出典というのも、出典希望とかに言い換えませんかね。または、無駄知識重視の別のサイトが別にあればいいのかもしれません。 著作権、肖像権、名誉毀損にダイレクトにひっかかるようなものは駄目ですが、なるべく多くの情報や、誤解とそれがただの誤解であることをのっけておくような方針で。
トリビア(雑学)・エンサイクロペディア的な何か。ちょっとふざけたwikipediaというとアンサイクロペディアを思い浮かべますが、あそこまで行くと正しい情報が皆無なので、あれとも別である必要があります。


ところで、何かが正義であると確信した人間の行為というものは、少々止めづらいというか、正直なところウザいものですね。一応正論ではあるため、それを止める根拠となるところがなかなか見出せません。

根底ある「表現の自由」やら「公正な立場」やらといったもので押し切られるんですが、あれも一種の中二病のには違いないと言えましょう。

功罪ということで適当に文句をつけるだけつけて、建設的意見がうえの「出典明示希望」だけというのもさびしいですが、正直、どうしたものか。

中立的立場については、完全な中立なんてありえないことをwikipedia側でもう一度宣言したほうがいいかも。もう書いてあるかもしれないし、常識的に理解しておくべき部分なのでしょうが。
それでも中立的立場を信じる人がいる以上、この方針の文言をちょっと変えたほうがいいかもしれません。「可能な限り有用な、読者に誤解を与えない限りで最大源の情報」とかだと長すぎますか。「複数の意見に対して寛容な、中立的立場」とか?

現状では、決定しているのは強硬手段をとってしまう少数のラウドマイノリティであるかもしれません。
ウィキペディアン自体が、ネット世界ではラウドマイノリティである可能性も否定はできませんが、強硬手段をとる過激派な人はさらに一部だと思います。
多数決をとれば変わるかも……といっても、多数決というのも一種の必要悪です。
より真実に近い意見であっても、数の暴力によって押し切られることがあります。
本来、「お互い意見を近づけ合って、妥協案を出して、双方が利益を得て納得できる方法を全会一致で得るのが理想なんだけど、どんなに意見を近づけてもそこまでいくことは難しいため、最終手段として多数決で最大多数の最大幸福を目指す」というあたりが多数決の正しい使いどころです。
自分らの意見をゴリ押ししたり、いやな役柄を少数派や嫌われ者の誰かさんらに押し付けるために行うものではないのです。

検証可能についても、出典が信頼できるかは正直、本や新聞に載っていても微妙だとさえ思います。ましてや、ウェブニュースとかでも、読売とか産経とかの大手や、地方新聞誌のネット配信は信じられるとしても、それ以外のネットニュースだけのニュースサイトというのも、いろいろ記事内容は怪しい部分がある気がします。mixiで紹介されるニュース記事を見てると、よく感じる。(読者も多数問題視してるけど)
大手でも信じられない内容を世界に発信してたりする場所もありましたね。ビデオリサーチ社のアンケートで「あなたが信じられると思う情報メディアは何ですか?」とかあったことがあるんですが、新聞、雑誌、テレビ、ネット……とひとくくりにされるとどこにも○つけたくなくなりますよ。


独自研究は、このままでいいでしょう。本当に重要なら、ちゃんと広まっていくはずですから