2008年5月11日日曜日

ホワイトバンド ほっとけない、世界のまずしさ

ほっとけない、世界のまずしさ
http://www.hottokenai.jp/pub/
最近は、北海道の洞爺湖サミットで話し合われる、「2015年までに貧困にあえぐ人々を半数に減らす政策」について興味を喚起しているようですが、ここって、一時期あの悪名高きホワイトバンドでぼろもうけしてたところですよね。

なにやら、ホワイトバンドについての報告書(2008年度版,PDF)が出ています。長いので、読んでみた簡単な感想を書いておきますね。



要するに、寄付するつもりなんて最初から無かったらしいです。



当キャンペーンは、アドボカシーを目的としており、代金が直接寄付されるわけではありません。
(P7、Q&Aのようなページより)

アドボカシーってなんだろう?さっき間違えてアボカドシーって書いちゃいましたよ(本当)。
もう2,3年も昔の話ですし、知ってる人も多数いるのかもしれませんが、一応書いておきます。
アドボカシーというのは、「権利擁護」というような意味で、弱い立場にいて困っている人の代わりに政策などを宣言することであり、ようするに彼らは広く告知するための団体であったのだそうです。

私も本屋でホワイトバンドを見かけ、少々気にはなったのですが、どうしてそれが救済に役立つのかわかりませんでした。物を作るには結構まともな工場が必要そうでしたし。
結局、ここのサイトを見るにつけ、活動内容に疑問を持つことになりました。あと、ファッションで売れていたようですね。

結局、現段階でもアドボカシーであることが伝わりにくいんじゃないかとさえ思います。そもそもこの言葉の意味をちゃんと説明して欲しかった。 よく読めば書かれてるかもしれないけど。
19ページに、支出の詳細が書かれています。ここを見ていて、初めてアドボカシーという言葉の意味を調べようと思ったことから、この活動についてようやく納得のいく結論を出すことができました。


「マザーテレサの偉業は、救済ネットワークという偽りの救いをバラバラに解体したこと。僅か二時間の会議を開くためだけに、一万人の子供を一年間、学校に通わせられるお金が消えてしまうような類の救済機構を、無に帰したのよ」
冲方丁著 スプライトシュピーゲル4巻より